パワーテスト

パワーテストについて

 何年か前に「オーリングテスト」が話題になり、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、ニューヨーク在住の循環器、生理学のドクターである大村博士によって考案された診断方法です。原理は、あらゆる生物が元来有していると思われる、自己防御反応における生理生体反応を利用したもので、対象物(食べ物、藥、飲物など)が自己の個体に有益な物か、有害な物かを瞬時に見分ける方法です。オーリングが考案される以前は上肢の筋肉の弛緩と、緊張を見分ける方法で行われておりましたが、オーリングの考案によりさらに再現性のある、また鋭敏な診断方法として確立されました。オーリング医学会も年一度総会を開いています。
 パワーテストはオーリングテストを更に進化させたものです。


『具体的にどのようなものか?』

 親指と他の指とを対峙させてO(オー)の形を指で作り、その指同士が接着する力加減をもって判断をします。具体的には診療の時、ご覧になるのが一番でしょう。百聞は一見に如かずといいますから。

 単純で簡易な方法ですので、どなたにもできるのではないかと思われますが、いくつか条件が揃わないと正確な判断や診断ができないことがあります。一つは電磁波の影響を受けるとパワーテストに誤差が生じることです。電磁波の少ない環境を選ぶか、電磁波干渉噐等を利用して電磁波に影響を受けない条件を作ることが大切です。もう一つは検者の健康条件や検者の姿勢や脊椎の偏位によって診断結果に誤差が生じることがあります。診断方法として安易であるだけに、再現性や精確性が常に問題となることです。


『パワーテストはどういうところで役立つのか?』

 一般的には薬の有用性の判断によく用いられます。ある薬の一般的な有用性は医学的な臨床実験で証明されている訳ですが、多数の人に有効であるからといって、その薬を使用する個人に本当に有功であるかは不明なわけです。そういう一人一人の個体差に応じて薬の選択ができるところにパワーテストの必要性と有用性がみとめられます。